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2008年08月01日(金) 02時31分

<北京五輪>四川復興応援リボンも「ダメ」毎日新聞

 【北京・浦松丈二】北京五輪で懸念されている日本選手と中国の応援団との摩擦を予防するため、日本オリンピック委員会(JOC)が試合などで四川大地震の復興を応援する緑のリボンを日本選手が身につけて入場する案を中国側に打診し、断られていたことが分かった。日中関係筋が31日明らかにした。

 中国国内で過去に開催された日本と中国のスポーツ試合で、中国観衆から日本選手にブーイングが起きたことがあり、JOCは北京五輪に向けて日本選手のイメージアップ策を検討してきた。

 しかし、中国側はスポーツに政治を持ち込まないというオリンピック精神を理由に「気持ちはありがたいが、大会の秩序維持の観点から遠慮してほしい」と断ってきたという。

 JOC側は試合終了後に日本選手が「謝謝中国(中国ありがとう)」という横断幕を掲げる案なども示したが、中国側は同様の理由で難色を示したという。

 JOCは7月23日に日本スポーツ界から集めた四川大地震被災者への義援金2万ドル(約215万円)を中国オリンピック委員会に贈り、中国国内で好意的に報道されていた。

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