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2008年07月29日(火) 16時39分

<マジコン>任天堂などが販売差し止め求め提訴 DSゲームのコピー作動させる機器毎日新聞

 任天堂やカプコン、スクウェア・エニックスなどニンテンドーDS用ソフトを開発・販売する54社が29日、DSソフトのコピーゲームが遊べるようになる機器を扱う販売店5社に対して、不正競争防止法に基づき同機器の輸入・販売行為の差し止めなどを求める訴訟を東京地裁に提訴した。

 機器は、通称「マジックコンピューター(マジコン)」と呼ばれており、DS用ソフトと同じ大きさ。インターネットからダウンロードしたDSソフトのプログラムをメモリーカードにコピーし、「マジコン」に入れて、ソフトとして差し込めば動くという。現在、20種類以上が流通している。

 今月発売されたDS用ソフト「ドラゴンクエスト5」は、マジコンでは正常に起動しないよう対策を取っていたことも話題となっていた。現在の著作権法では、コピーを配布して利益を得た者を取り締まることはできるが、「マジコン」自体はソフトのプログラムを複製していないため、取り締まれていない。

 任天堂広報室は「被害金額は算定していないがばく大だ。マジコンと呼ばれる機器に対しては、継続して断固たる法的措置を講じる」としている。【河村成浩】

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