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2008年06月17日(火) 12時41分

<連続幼女誘拐殺人>元取調官は「思い複雑」毎日新聞

 連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤死刑囚(45)の死刑が17日、東京拘置所で執行された。埼玉県警捜査1課の取調官だった佐藤典道さん(67)は「事件の悲惨さとご遺族の気持ちを思うと死刑執行はやむを得ないと思うが、40日間宮崎という男を取り調べた者としては複雑な思いがある」と語った。

 宮崎死刑囚は取り調べに淡々と応じていたという。「感情をあまり表に出すことがなく、受け答えに心が入っていない印象だった。『なぜ』と聞いても『たまたま』などと答える。反抗するわけではなかったが、彼の心の内に迫り、真実を語らせるのに苦労した」と振り返った。

 警視庁捜査1課の元捜査員は「執行まで長かった。遺体を切断するという残酷さ、せい惨さが頭を離れない。あってはならない事件だった。被害者の女の子も生きていれば成人している年齢だ。ご遺族も悔やんでも悔やみきれないだろう。死刑は当然だと思っている」とかみしめるように話した。

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