2008年06月04日(水) 11時52分
象の背中に乗ってみた!?(オーマイニュース)
熊野古道伊勢路の、馬越(まごせ)峠から左右に分かれて2つの山がある。天狗倉山(てんぐらやま・522メートル)と、便石山(びんしやま・599メートル)だ。いずれも、読み方が独特であるが、三重県にはどうもこういった、地名に対する独自の読み方が多いようだ。
ほかの写真を見る
5月27日、快晴。早朝に大阪を車で発(た)ち、出発点である道の駅海山(みやま)に到着。
ここで、思わぬ出会いがあった。埼玉県東松山市の清水邦夫さん(61)だ。定年を機に、自転車で(何度かに分けてだが)日本を一周することにチャレンジ、その旅の途中だという。
今回の旅の目的地は大阪だという。早速、「オーマイニュース」の市民記者であることを名乗って、写真を撮らせてもらった。
馬越峠への道は、国道42号線沿いの鷲毛バス停から入る。石畳の道だ。かつてはこの石畳も苔(こけ)むしていたのだが、世界遺産に指定されて以降歩行者が増え、苔はだいぶはがれてきた。
それでも、深い緑の樹々(きぎ)に囲まれた昔ながらの石畳の道を歩くのは、往年の旅人になったような気分で悪くない。とはいえ、往時はさまざまな苦労があったのであろう。
途中に夜泣き地蔵尊を祀(まつ)った祠(ほこら)がある。ここのお地蔵さんは夜泣きするからだろうか? 斜めに寝っ転がっていた。
さて、馬越峠に着く。そのまま真っすぐ下れば尾鷲の市街に出るが、山登りが目的のわれわれは、ここからまず左に折れ、天狗倉山を目指す。
この道は、完全な山道である。30分ほどで天狗倉山に着く。巨大な岩の上が最高地点で、鉄梯子(ばしご)で登る。天狗倉山の頂上からは、尾鷲の町と海がよく見える。
再び馬越峠に戻って、今度は反対側の便石山を目指す。こちらの道はよく整備されて、階段がついている。
しかし、こういう階段の道というのは、歩幅が制約されて、かえって歩きにくいのだ。2時間ほどの歩程である。
便石山の頂上付近には、今回の山旅の目玉でもある「象の背」がある。
山登りのコースに、よく「馬の背」という尾根上の地形があるが、この象の背は、それより2回りも3回りも大きく、1つの巨大な岩でできている。
手前から見れば、まさに巨大な象の背中である。両側はストンと落ちており、おっかなびっくりで登る。
象の背中に乗ったぞうっ!! なんちゃって、オチがちょっと寒いかな……。
(記者:斉喜 広一)
【関連記事】
・
斉喜 広一さんの他の記事を読む
【関連キーワード】
・
旅
・
自転車
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000004-omn-l24