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2008年06月03日(火) 08時26分

新銀行東京、最終赤字167億円フジサンケイ ビジネスアイ

 東京都が400億円を追加出資して経営再建中の新銀行東京は2日、2008年3月期決算を発表した。最終損益は多額の不良債権処理損失を計上したことなどから、167億円の赤字となり、累積赤字は1016億円に上った。同行は累積赤字を一掃するため、1016億円を目途に減資を実施することも表明。今月末に予定している株主総会で正式決定する方針という。減資が実行されると、都が設立時に出資した1000億円のうち、8割超が消失する。

 同行は昨年6月に策定した新中期経営計画に基づき、優良な融資先の開拓を図っているが、既存融資分の焦げ付きが止まらず、129億円の不良債権処理損失を計上した。

 ただ、店舗集約や人員削減を進めたため、営業経費は前期比49億円減少。さらに従来の融資拡大路線から転換し、貸出金残高を570億円減の1894億円と減らしたことに伴い、不良債権処理に備えた貸し倒れ引当金の戻り益を計上。その結果、本業のもうけを示す業務純益は20億円の赤字ながらも、前期より186億円改善。最終損益の赤字幅も380億円縮小した。

 だが、依然、融資の焦げ付きが発生しているほか、5月16日から始まった金融庁の立ち入り検査で、厳格な資産査定を迫られれば、不良債権処理損失が大きく膨らむ恐れもある。このため、同行は他の金融機関との提携も模索、津島隆一代表執行役は会見で「外資系も含め2、3社から支援の申し出があった」と述べた。

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