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2008年05月31日(土) 00時00分

石津容疑者、夜行バスで東京に 新宿・原宿に潜伏朝日新聞

 大阪府枚方市で少年2人が刃物で刺された事件の後に逃走し、30日未明に埼玉県上尾市で殺人未遂などの容疑で逮捕された石津淳容疑者(40)が、東京方面に逃げた理由について「人の多く集まる場所のほうが逃げやすいと思い、夜行バスで行った」と供述していることが大阪府警の調べでわかった。石津容疑者は21日に京都市で起きた強盗殺人未遂事件で現金12万円を奪った疑いも持たれており、府警はこれを資金として逃走を続けたとみている。

 捜査1課の調べでは、石津容疑者は枚方の事件後、野宿をしながら枚方市や京都府南部を転々とした。京都市南区で21日朝、パート女性が襲われた強盗殺人未遂事件についても「金を奪おうと思った」と関与を認めたという。

 京都の事件後、夜行バスで東京に移動。27日夜に新宿区内で所在が確認されている。東京では新宿や原宿周辺など繁華街を中心に潜伏し、日中はパチンコをしたり、夜は漫画喫茶に立ち寄ったりして、逃走を続けていたという。

 上尾市へは「途中まで電車を使った」と供述。自転車は周辺で盗んだとみられる。逮捕時、石津容疑者は所持金が約500円しかなく、2本の包丁以外の所持品もほとんどなかったという。

 また石津容疑者は逮捕容疑となった枚方の事件について、「下の階の住人と水漏れのトラブルになり、腹が立って殺そうと思った」と動機を説明したという。

 捜査1課の調べでは、石津容疑者は14日午後8時40分ごろ、自宅下の4階に住む少年(15)方で、少年と私立高校1年の男子生徒(15)を刃物で切りつけ、顔や背中にけがを負わせた疑い。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805300109.html