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2008年05月27日(火) 00時00分

4人刺した男性に無罪、大阪地裁「心神喪失」と判断朝日新聞

 大阪市鶴見区で06年7月、隣家の親類4人を包丁で刺して大けがをさせたとして、殺人未遂と銃刀法違反、住居侵入の罪に問われた無職の男性被告(24)に対し、大阪地裁は26日、無罪(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。西田真基裁判長は「統合失調症を発症し、心神喪失の状態にあった」と述べた。

 犯行当時の精神状態について、捜査段階の精神鑑定は「心神耗弱」とし、弁護人の請求で地裁が実施した公判段階の鑑定は「心神喪失」と認定した。判決は、善悪の判断能力や行動の制御能力を失っていたため、刑事責任は問えないと判断した。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805270079.html