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2008年05月17日(土) 22時25分

台湾国民党、訪中団派遣へ 中国の求めに応じる朝日新聞

 【台北=野嶋剛】台湾・国民党の呉敦義秘書長は17日会見し、「両岸(中台)関係の改善に向けた胡錦濤(中国共産党)総書記の誠意と善意を十分に受け止めた」として、中国側の求めに応じて、呉伯雄主席をトップとする訪中団を26日から6日間の日程で派遣すると発表した。

 訪問団は2人の副主席も含め総勢20人前後。訪中団は北京で胡氏と会談するほか、南京を訪れて孫文の墓に参拝するという。

 国民党側は中国の訪中要請を受諾することで、馬英九政権発足後に目指す中台対話の再開や、中台直行便による中国人観光客受け入れに向け、交渉にはずみがつくとの計算だ。

 ただ、国民党は連戦名誉主席が4月下旬に訪中し胡氏と会談したばかり。「中国詣で」が過熱しているとの批判を受ける可能性もある。

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http://www.asahi.com/international/update/0517/TKY200805170211.html