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2008年05月10日(土) 13時24分

北海道でまたH5N1型…鳥インフルスポーツ報知

 北海道は10日、鳥インフルエンザウイルスの簡易検査で陽性反応が出ていたサロマ湖畔のハクチョウの死骸(しがい)から、強毒性のH5N1型ウイルスが検出されたと発表した。ことしの国内での同型の検出は秋田県の十和田湖畔、北海道の野付半島でそれぞれ見つかったハクチョウに次ぐ3件目。

 網走家畜保健衛生所は同日、家畜伝染病予防法に基づきハクチョウの発見場所から30キロ以内の養鶏場3戸に立ち入り検査を実施し、鶏舎の消毒命令を出すとともに防疫体制を確認。今後、養鶏場以外でニワトリなどを飼っている施設についても衛生管理を指導する。

 北海道によると、陽性反応が出た後の巡回調査ではいずれの養鶏場でも異常は無かった。またハクチョウを発見し回収した道職員2人にも発熱などの症状は出ていない。

 ハクチョウの死骸は今月5日に見つかり、北海道大で詳しく検査していた。今後は同大が遺伝子分析を進め、過去のウイルスとの関連を調べる。

 北海道ではハクチョウ飛来はピークを過ぎ、現在は稚内市の大沼に約500羽がいる程度という。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080510-OHT1T00148.htm