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2008年05月09日(金) 21時15分

皇宮警察の警備情報流出、ネット掲示板に掲載読売新聞

 皇室の護衛を担う皇宮警察の警備情報がインターネットの掲示板「2ちゃんねる」に掲載されていたことが9日、わかった。

 皇宮警察では、坂下護衛署に勤務する20歳代の巡査の私物パソコンから流出した可能性が高いとみて調べている。

 流出していたのは、皇宮護衛官の勤務表やパトロール日誌、パトカーの運行記録など約10種類の内部資料。資料は約3年前のものとみられるという。

 皇宮警察では、内部資料は、巡査の私物パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を介して流出した可能性が高いとみている。皇宮警察によると、私物パソコンの職場への持ち込みを内規で禁止していたが、警察内のパソコンから電子データを記憶媒体に入れ、外部に持ち出すことは当時は技術的に可能だったという。皇宮警察では「資料は本物とみられ、大変遺憾だ。再発防止を徹底したい」とコメントしている。

 ウィニーによる警察情報の漏えいを巡っては、2004年3月、京都府警や北海道警の捜査報告書などが相次いで流出。その後も、岡山、愛媛両県警で、ウィニーを使っていた警察官の私用パソコンからの捜査資料流出が発覚した。警察庁は06年3月、全国の警察本部に対し、私用パソコンについてもウィニー利用を禁じるよう指示したが、昨年6月には警視庁で、性犯罪被害者の実名など約1万2000人分の個人情報が入った捜査資料約1万件が流出している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080509-00000038-yom-soci