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2008年04月30日(水) 17時02分

ガソリン:暫定税率復活へ 混乱に業者不満の声 /大分毎日新聞

 ◇原油高騰追い打ち、1リットル160円前後に
 ガソリンの暫定税率復活の再可決を翌日に控えた29日、大分市のスタンドでは長蛇の列はなかったが、業者の不満の声が漏れた。
 同市下郡のガソリンスタンド店長(43)は「普段の祝日に比べて忙しいが、暫定税率廃止前に客足が遠のいた裏返し」と淡々とした表情。「今月中の給油をお勧めします」という看板を掲げた同市内の幹線道路沿いのスタンドは来月1日からの値上げを予定。店長(46)は「3月末の額に戻るならまだいいが、それ以上になる」と申し訳なさそうに話す。このスタンドは、3月に仕入れた分も4月1日から値下げ。重い負担がのしかかる。「4月1日の暫定税率期限切れは前から分かっていたこと。他に手だてはなかったのか」と憤った。
 県内の平均ガソリン価格はレギュラー132・4円(21日現在)。県石油商業組合の西謙二理事長は「数日ももたず、25円増では済まない160円前後の攻防になる」と見通す。原油高騰、メーカー側の出荷量調整、小売店に対する国の不還付方針などが追い打ちをかけた。「一気の25円ダウンではなく、5円ずつ下げるなどの激変緩和措置をなぜ取れなかったのか。客も業者も振り回されるばかり」と表情を曇らせた。【金秀蓮、梅山崇】

4月30日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080430-00000267-mailo-l44