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2008年04月22日(火) 18時00分

父と同姓同名、年金詐取=社保事務室の元職員逮捕−愛知県警時事通信

 社会保険事務室の職員が自分の父親と同姓同名の男性の年金記録を書き換え、遺族厚生年金約70万円をだまし取っていたとして、愛知県警捜査2課などは22日、詐欺容疑で住所不定、中村社会保険事務室(名古屋市)の元職員服部達郎容疑者(53)を逮捕した。「消費者金融に借金があった」などと容疑を認めているという。
 調べでは、服部容疑者は年金専門官だった1991年、男性に年金を受け取る手続きを取っていない期間が約4年あることに目を付け、生年月日を父親のものに改ざんするなどして記録を統合し、増額された老齢年金を不正受給。父親が99年に死亡した後も、遺族厚生年金を母親名義の口座に振り込ませ、2001年から今年2月にかけ、増額分計約70万円を詐取した疑い。
 不正受給の総額は、さかのぼって受け取った分も含め22年間で約310万円に上るという。男性は89年に死亡していた。 

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