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2008年04月17日(木) 12時00分

公衆トイレで思わず発見?ボクらの羞恥心の境界線を探った!R25

先日、公衆トイレに入ったとき、個室から鼻歌が聞こえてきました。そのうち、けっこうなボリュームの歌声に変化(『SAY YES』でした)。しばらくして個室から出てきた歌の主は、40代後半のサラリーマン。周りの視線を気にすることもなく、再び鼻歌まじりに悠々とトイレから出て行きました。

そういえば公衆トイレって、鼻歌を歌ったり、個室の中で大声で電話をかけたり、小をしながらブーブーと大きい音でオナラをしたりと、“素”になる人が多い気がします。しかもとくにオジサンに多い気が…。

排出OKな場とはいえ、公共の場で“素”が全開になっちゃうのはなぜ? 心理学者の富田たかし先生にお聞きしました。

「もちろん、公衆トイレはパブリックな場ですが、同時に排尿や脱糞など非常にプライベートな行為をする場所といえます。そういった場所で排出行為をすると、脳は『ここはプライベートな場だ』と錯覚を起こして、本来は公共の場であるという事実への認識を変えてしまい、羞恥心の境界線が曖昧になってしまうんです。別の例でいえば受験などの場合、前もって大学に行ってトイレを利用すると、その場所が『自分のプライベートな場所、テリトリーなのでは?』と錯覚し、受験でも緊張しなくなる、というようなことも起こりうるんです」

なるほど。つまりトイレで用を足していると、脳がプライベート空間だと思い込んじゃうわけね。それで緊張感がユルんだり、普段は抑えている羞恥心が理性では抑えられなくなると。

「とはいっても、あくまでもプライベートな行動や欲望が出やすくなるだけで、その人が普段していない行動は出ませんよ。いつも鼻歌を歌わない、家族の前でもオナラをしないという人ならば、トイレで排尿していようがそういった行為はしない。ですから『そういった行為をする人はオジサンに多い気がする』というような年齢は基本的に関係なく、あくまでその人の個性なんですね」

ちなみに今回、筆者の周りの男性(20代〜40代)数人に「公衆トイレでオナラがしたくなったら?」と聞いてみたところ、年齢に関係なく「躊躇なくする!」という人もいましたが、「お尻を両手で開いて音をなくすように努力する」「携帯を『パタン!』と折りたたんだ音でごまかしながらする」(!?)と気を使っている人が多数。彼らは、プライベートでも他人がいたらオナラはガマンしているそうです。

公衆トイレはその人のプライベートな部分が出やすい場所。友人の普段の素顔や、羞恥心の境界線が知りたいと思ったら、一緒に連れションに行くのもひとつの手かも?
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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