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2008年03月25日(火) 15時13分

全国の高専が連携してグリッドコンピューティングを構築するプロジェクト発表RBB TODAY

 独立行政法人 国立高等専門学校機構(高専機構)とマイクロソフトは25日、国立高等専門学校が保有する教育用PCにWindows Compute Cluster Server 2003(Windows CCS 2003)を搭載し、ネットワーク接続によるハイパフォーマンス・コンピューティングを行う「高専連携グリッド プロジェクト」の本格始動を発表した。

一般的なWCCSの構成図(拡大)

 本プロジェクトは、日本全国に55校ある各高専に、数百台レベルで整備されている教育用計算機でグリッドコンピューティング環境を実現する試みとなる。各高専は、それぞれに学内でグリッドを構築し、授業で使用するPCをWindows CCS 2003を利用して並行稼働させる。さらに、高専間をネットワーク接続し、各校をまたいだハイパフォーマンス・コンピューティング環境を実現する。高専の生徒にとっては早くからハイパフォーマンス・コンピューティング環境を体験することができることとなる。

 プロジェクトは3か年計画で進行し、2007年度は試験的に岐阜高専、豊田高専、徳山高専の3校が試験導入に取り組んだ。最終的にはグリッド連携するPCの目標台数は国内最大級6,500台となる見込み。

 Windows CCS 2003は、複数のPCサーバを連携したハイパフォーマンス・コンピューティングを可能にするサーバオペレーティングシステム。マイクロソフトは本プロジェクトに対してWindows CCS 2003のライセンスを提供するだけでなく、グリッドの導入を検討している各高専の先生や高専機構と連携して、アプリケーションの稼働検証、評価、導入支援などを行い、参加する高専が増加するよう支援するとのこと。

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