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2008年03月13日(木) 10時56分

<ネット有害情報>1年で8万5000件 警察庁まとめ毎日新聞

 インターネット上のわいせつ画像など違法・有害情報について、一般から通報を受ける民間の「インターネット・ホットラインセンター」(東京都港区)に昨年1年間に8万4964件の通報があったことが警察庁のまとめで分かった。全国警察は情報をもとに児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑などで28件の事件で34人を逮捕、書類送検し、約600件の事件について捜査を継続している。

 警察庁によると、センターが受理した通報のうちわいせつ画像や児童ポルノなどネット上に流れること自体が違法な情報は1万2818件。また、殺人の請負や自殺の勧誘など公の秩序を害する有害情報は3600件だった。センターは自発的に削除された情報を除く、違法・有害情報7231件についてプロバイダー(接続業者)に削除を依頼、うち5962件はプロバイダーの協力でネット上から削除された。

 警察庁は「出会い系サイト規制法違反の違法情報が少ないなど、分野に偏りがみられる。4月以降導入する民間委託のサイバーパトロールで違法情報の監視を強めていきたい」と話している。【遠山和彦】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080313-00000039-mai-soci