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2008年02月27日(水) 22時29分

元左京税務署員に懲役10年求刑 源泉所得税還付金詐欺で地検京都新聞

 税務署職員が民間企業に源泉所得税を還付するように装って総額約2億6000万円をだまし取ったとされる事件で、詐欺罪に問われた左京税務署の元上席国税徴収官山本友行被告(51)=懲戒免職=の論告求刑公判が27日、京都地裁(三輪篤志裁判官)であった。検察側は「立場を悪用し、国民の信頼を裏切った刑事責任は重い」として懲役10年を求刑し、結審した。
 論告などによると、山本被告は2002年から昨年の間、左京税務署と中京税務署で、管理体制の不備を利用して還付金をだまし取った、とされる。検察側は「遊興費のためと、職場への不満を晴らすために犯行を続けており、身勝手で悪質。湯水のごとく浪費し、被害回復も見込めない」と厳しく指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000035-kyt-l26