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2008年02月26日(火) 10時44分

20数年前の「ロス疑惑」を彷彿 日本メディアが大挙して押し寄せる産経新聞

 「寝耳に水」だった三浦和義容疑者の逮捕から、週末をはさんで沈黙を守り続けていたロサンゼルス市警が25日、逮捕後初めての会見を行った。会見場には日本のメディアが大挙して押し寄せ、20年以上前の「ロス疑惑」騒動を彷彿とさせる騒ぎとなった。(ロサンゼルス 松尾理也)

写真でみる“疑惑の銃弾”

 会見はこの日午前11時から、ロサンゼルス中心部にある同市警本部で行われた。会見したのは、ジャクソン捜査官。今回の事件などを機に、日本でもおなじみの用語になりつつある「コールド・ケース=未解決事件」を担当する腕利き捜査官だ。

 「われわれ未解決事件担当班は、さまざまな事件を抱えている。しかしいうまでもなく、この(三浦容疑者の)事件は重要事件。(被害者の)家族は、正義の実現を求める権利がある」

 捜査開始直後とあって、慎重な言い回しが大部分を占めながらも、時折、ジャクソン捜査官の口ぶりからは、執念がにじみ出た。

 会見に押し寄せたのはほとんどが日本、あるいは日系のメディアだったが、なかには地元テレビ、ラジオなどの姿もあった。

 会見には、80年代の「ロス疑惑」事件を取材したロサンゼルスのベテラン日系ジャーナリストらも顔を見せた。一人は「当時はインターネットもなく、日本での騒ぎがロスではよく把握できない部分があったが、メディア主導で動いていった事件であったことはまちがいない」と話し、今後の展開に興味を寄せた。

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