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2008年02月19日(火) 14時01分

船体真っ二つ、波間に漂う=艦首右側に傷も−懸命の捜索・イージス艦衝突現場時事通信

 イージス艦と漁船が衝突した千葉県・野島崎沖の現場には、事故から約8時間が過ぎても、真っ二つに割れた「清徳丸」の船体が波間に漂い、衝突の激しさを物語っていた。
 上空から見ると、暗いあい色の海面に、赤い船底を上にして浮かぶ漁船の船尾部分が目に飛び込んでくる。まるで、側面から強い力を受けて、へし折られたような断面が生々しい。
 そこから数百メートル離れたところには、へさきを上にしてほぼ垂直に浮かんでいる船首部分。辺りには、船体から漏れ出たとみられる油分が浮かんでいた。
 ぶつかったイージス艦「あたご」は、さらに500メートル以上離れたところに停船。甲板には乗組員が等間隔で並び、海面を見詰め、行方不明となっている清徳丸の2人を捜索している様子だった。あたごの艦首右側には、衝突の際に付いたとみられる傷が見られた。
 現場の海面は、波もそれほど高くなく、比較的穏やか。周辺では30隻以上の漁船や海上保安庁の巡視艇、海上自衛隊の艦船などが懸命の捜索活動を続けていた。 

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