記事登録
2008年02月15日(金) 02時33分

<中川元幹事長>小泉構造改革の後退けん制 首相直談判で毎日新聞

 自民党の中川秀直元幹事長が、首相官邸を訪れて福田康夫首相に直談判し、小泉構造改革の後退を強くけん制する場面が増えている。首相が基礎年金の給付をすべて消費税でまかなう「全額税方式」に傾斜し、財政再建派の与謝野馨前官房長官との連携を深めたため、巻き返しを図っているからだ。

 最近、中川氏の首相に対する発言力を特に印象づけたのは、空港会社への外資規制を巡る閣議決定先送り、伊藤達也元金融担当相の首相補佐官(社会保障担当)起用だ。中川氏に押し切られるばかりの福田首相に対して「優柔不断」(自民党幹部)と批判の声も上がりつつある。

 13日発令された伊藤氏の社会保障担当首相補佐官の人事は、中川氏が福田首相に押し込んだ。伊藤氏は中川氏が政調会長、幹事長時代の腹心。経済成長を重視し、消費税率引き上げに慎重な「上げ潮派」の中川氏や竹中平蔵元総務相の人脈に連なっている。

 福田首相にとって、首相補佐官の任命は自前の内閣では今回が初めて。首相自身「(伊藤氏は)政府の仕組みも社会保障もご存じで、適任」と語ったが、首相の意中の人物が伊藤氏であったかどうかは定かではない。党内では「中川氏のごり押し」(幹部)との見方がもっぱらだ。

 中川氏が首相に積極攻勢を掛けているのは、犬猿の仲の与謝野氏がC型肝炎問題や暫定税率のつなぎ法案取り下げなどで首相の信頼を勝ち得ていることへの反発とみられる。中川氏は5日も官邸に乗り込んで首相に会い、空港会社への外資規制反対の渡辺喜美金融担当相ら3閣僚を擁護し、規制反対を説いた。福田首相は中川氏との会談後、党内手続きを遅らせるなど、中川氏の主張を聞き入れる場面が目に付く。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080215-00000010-mai-pol