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2008年02月13日(水) 14時34分

「安芸の宮島」で入島税徴収へ、世界遺産の保護目的読売新聞

 世界遺産・厳島神社(広島県廿日市市宮島町)や、宮島の自然環境や文化財を守るため、廿日市市は来年秋にも観光客らから法定外目的税として「入島税」を徴収する方針を固めた。

 文化庁によると、世界遺産保護を目的とした徴税は全国で初めて。

 宮島には、国内外から年間約300万人の観光客が訪れるが、最近では神社周辺の松枯れが目立っている。2004年9月の台風では、舞楽奉納時に奏楽される神社の国宝・左楽房が倒壊し、約7億9000万円の修繕費のうち、約4000万円を合併前の旧宮島町が負担するなど、財政負担が大きい。真野勝弘市長は昨年10月、世界遺産保全のための新税導入を公約に掲げて当選した。入島税は環境協力税として導入する方針で、4月からプロジェクトチームを設置、税額や対象者などを検討する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000039-yom-soci