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2008年02月08日(金) 20時05分

日弁連新会長に宮崎氏 司法改革の推進継承東京新聞

 日弁連(会員約2万5000人)は8日、平山正剛会長の任期満了に伴う次期会長選挙を実施し、大阪弁護士会の元会長宮崎誠氏(63)を選出した。15日の選挙管理委員会で正式決定される。任期は4月1日から2年間。

 選挙は現執行部の司法制度改革路線を引き継ぐ宮崎氏と、改革に批判的な東京弁護士会の高山俊吉氏の“一騎打ち”で、弁護士の増員問題が主な争点になった。

 得票は宮崎氏が9402、高山氏が7043。

 高山氏は5回連続の立候補で、過当競争や質の低下などを懸念する増員反対派に支持を要請。批判票をこれまで以上に吸収したが、最終的に宮崎氏が上回った。

 増員について、日弁連は「2010年までに、司法試験の年間合格者を段階的に3000人まで増やす」との政府決定を支持する立場を取っているが、宮崎氏は選挙戦で「3000人ありきではなく、適正数を検討する」と見直しの姿勢を示している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008020801000741.html