大阪府知事選は２７日に投票、即日開票される。共産党推薦、新社会党支持の梅田章二氏（５７）、自民党府連推薦、公明党府本部支持の橋下徹氏（３８）、民主、社民、国民新の各党推薦の熊谷貞俊氏（６３）の事実上、有力３候補の争いだ。
梅田氏は２５日、府北東部を中心に「暮らしと中小企業を応援する府政を」と訴えた。昨年９月の立候補表明以来、４００万枚の全戸ビラを５回配るなどの「組織戦」を展開。格差と貧困の解消を呼びかけ、他候補との差別化をはかっている。
知名度のある橋下氏は「空中戦と地上戦の二正面作戦」（陣営幹部）。街頭では無党派層を意識し、議員の応援はなし。夜の個人演説会では自民党などの議員が動員をかける。２５日も「１人では何もできません」と組織の支援を訴えた。
熊谷氏の応援には、民主党の小沢代表ら党幹部が続々と入る。昨年の参院選や大阪市長選の勝利で勢いに乗る同党を前面に出した「総力戦」を展開。この日も菅直人代表代行が応援演説し、熊谷氏は「必ず勝ちます」と意気込みを見せた。