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2008年01月19日(土) 00時00分

兵庫・佐用町職員の口座に百数十万円入金 業者から?朝日新聞

 兵庫県佐用町の公共工事発注に携わる50代の職員側の個人口座に、業者側から受け取ったとみられる百数十万円が入金されていたことが分かった。この業者は高落札率での落札を少なくとも2件続けており、予定価格が事前に漏れていた疑いが浮上。兵庫県警捜査2課は19日午前、職員と業者ら数人の事情聴取を始めた。現金の趣旨などについて聴いている。

 佐用町は県西部に位置し、05年10月、旧佐用、上月、南光、三日月の4町が合併して誕生。関係者によると、職員は旧上月町役場出身。業者は兵庫県姫路市の電機工事会社。

 同社は06年10月、佐用町発注の上下水道の異常通報中央監視システムの更新工事を予定価格の91.9%にあたる1800万円で落札。今年1月にも同設備の増設工事を落札率92.3%の8700万円で落札した。

 06年の1件は8社が入札に参加して6社が辞退、今年の1件は4社が参加して2社が辞退していた。いずれも2社で競ったことになるが、競合業者は予定価格を2〜4倍上回って失格となる不自然な入札となっていた。

 県警は、職員の知人が開設した金融機関の口座に百数十万円が入金されていたことを確認。職員が業者と不適切な付き合いをしていたとの情報もあり、業者に便宜を図った謝礼ではないかとみて、職員らから事情を聴く。ほかの業者からも現金授受があった可能性があるとみて調べる。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200801190048.html