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2008年01月17日(木) 02時02分

3・5キロ内は「積極認定」 基準改定へ厚労省方針東京新聞

 原爆症認定基準の見直し問題で、厚生労働省は16日、爆心地から約3・5キロ以内の直接被爆者や、原爆投下後100時間以内に爆心地付近に滞在した入市被爆者らで、がんや白血病などにかかっている場合は、積極的に原爆症と認定する方針を固めた。

 原爆症をめぐっては、昨年12月に厚労省の専門家検討会と、与党プロジェクトチーム(PT)が、それぞれ見直し案をまとめていたが、新基準はほぼ与党案を取り入れた形となる。同省は17日にPTの了解を得た上で、基準改定の手続きに入り、4月以降、新基準による審査を始める予定だ。

 厚労省は、現在は年間100数10人から200人前後の原爆症認定者が、新基準によって最大で約10倍の1800人程度まで増えると見込んでいる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011601000912.html