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2008年01月17日(木) 20時51分

竹島の2万5千分の1地図 地理院、衛星データで作製東京新聞

 国土地理院は17日までに、韓国が実効支配している島根県隠岐の島町竹島の2万5000分の1地図を初めて作製、刊行した。これで、北方領土以外の日本全土の基本図が整備された。

 竹島は韓国が実効支配しているため、現地での測量や航空写真の撮影ができず、これまで20万分の1の地図しかなかった。今回、周辺地図の更新に合わせて、宇宙航空研究開発機構の陸域観測衛星「だいち」や米国の衛星画像のデータから竹島の詳細な地形を再現した。

 これまで付近住民の呼び方に合わせて「男島」「女島」と表記していたのを、自治体に合わせて「西島」「東島」と変更。それぞれの標高も168メートル、97メートルと初めて明記した。

 隠岐の島町は「不法占拠されている困難な状況で作製してもらってうれしい」(総務課)としている。

 国土地理院は「面積が広い北方領土についても衛星画像を利用して作製したい」としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011701000793.html