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2008年01月13日(日) 14時30分

自殺予防のプロを養成=全国初、専門コース−「人材育成の拠点に」・秋田大大学院時事通信

 厚生労働省の統計で自殺率が12年連続ワーストワンの秋田県で、自殺対策の中核を担う秋田大学(秋田市)は、2008年度から新たに大学院医学系研究科博士課程に自殺予防学コース(4年)を設ける。自殺予防に関する専門コースの設置は全国初という。
 総合的な自殺予防対策を担える人材を育てるのが狙いで、同大の本橋豊医学部長(53)は「秋田を人材育成の拠点にしたい」と意気込む。
 自殺予防に必要な知識は、うつ病などの治療といった精神医学から、多重債務や格差問題などの社会学、自殺対策基本法や債務整理など実践的な法律知識、カウンセリングの技術、地域との連携など多岐にわたるが、これまで体系的に学べる場はなく、総合的な知識を持つ人材も少なかった。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080113-00000019-jij-pol