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2008年01月04日(金) 17時27分

架空エビ養殖 東京の投資会社会長を逮捕 他人旅券で逃亡毎日新聞

 フィリピンでのエビ養殖事業を巡り詐欺容疑で家宅捜索を受けた投資会社「ワールドオーシャンファーム」(東京都台東区)の会長、黒岩勇容疑者(58)が、出入国管理法と旅券法違反容疑で警視庁に逮捕されていたことが分かった。黒岩容疑者は捜索前後から行方が分からなくなっていたが、他人名義のパスポートを使って出入国を繰り返していたという。同社は全国の出資者約4万人から約600億円を集めたとされ、生活経済課は詐欺容疑でも追及する。

 調べでは黒岩容疑者は07年5月26日と12月1日、関西空港から他人名義の旅券を使ってフィリピンに出国したほか、12月21日に東京都中央区の銀行で自分名義の口座から現金を引き出そうとした際、他人名義の旅券を所持していた疑い。

 銀行が「本人らしい人物が来ている」と通報、駆けつけた捜査員が取り押さえた。「金を引き出すために帰国した」などと供述、容疑を認めており、捜査から逃れるためにフィリピンに逃亡していたとみられる。

 生活経済課は7月31日、同社関連先を家宅捜索。エビ養殖事業にほとんど実態がないにもかかわらず「フィリピンに東京ドーム450個分の大きさの養殖場がある」「1年で2倍になる」などと宣伝し、1口10万円で多額の出資金を詐取したとみて調べている。

 この事業は同年初めに配当が停止。同5月末には「養殖場に台風が直撃し、配当が出せなくなった」と知らせる文書を出したため、出資者数十人が警視庁に出資法違反容疑で告訴状を提出していた。【曽田拓】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080104-00000024-maip-soci