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2007年11月30日(金) 10時00分

守屋前次官聴取 28日にも逮捕日刊ゲンダイ

 東京地検特捜部は週内に防衛庁の守屋武昌前事務次官(63)を逮捕する方針を固めた。早ければ、28日にも強制捜査に踏み切る。
 一部には、守屋前次官に対する参考人聴取はすでに断続的に続けられているという情報もある。守屋前次官はきのうもサングラスをかけて新宿区神楽坂の自宅を出たあと、姿をくらました。
 守屋前次官の容疑は収賄。防衛専門商社「山田洋行」からゴルフ接待などで5年間で500万円の利益供与を受けたというもの。山田洋行の元役員室長(有印私文書偽造で逮捕済み)もワイロ性を認めている。
「守屋逮捕が迫ったのは、先に逮捕された山田洋行元専務の宮崎元伸の拘置期限切れ(28日)との関係です。また年内に守屋前次官を起訴に持ち込むには今週がタイムリミットなのです。さらに検察は福田政権の国会運営への影響も気にしている。守屋逮捕で野党が硬化し、参院に送られた新テロ特措法案の審議入りが遅れることを心配している。予定通り、きょうから審議入りすれば、国会への影響も少ないだろうと判断し、強制捜査を開始する。審議入りが延びれば、着手も遅れそうです」(関係者)
 守屋逮捕となれば、参院で野党が要求している額賀財務相と守屋の証人喚問要求も消える。検察の動きを見越して福田首相は26日額賀財務相の続投を宣言したのだが、守屋逮捕と額賀問題は別物だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071130-00000012-gen-ent