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2007年11月29日(木) 10時00分

“逆切れ額賀”喚問逃れ工作日刊ゲンダイ

 宴席疑惑の額賀財務相(63)が、逆ギレ会見で逃げ切りを図っている。民主党の追及を「推測に基づくもの」と強調し、「国会の品性を欠く」と唇を震わせた。これで喚問を逃れるハラだから笑わせる。

 民主党が「出席者」の証言を元にした「昨年12月4日、濱田家の宴席」は具体的だ。守屋前次官とジェームズ・アワー元米国防総省日本部長が向かい合って座り、遅れてきた額賀大臣がアワー氏の左隣に陣取ったため、ほかの出席者が横にずれたという。出席者は8人で席順も分かっているというから、作り話なら出来過ぎである。
 もともとの守屋証言が偽証罪に縛られた喚問の場だったのと合わせると、宴席疑惑はクロに近い。額賀のアリバイが、家族との食事と身内みたいな“防衛フィクサー”が関係する勉強会というのも説得力に欠ける。
 そこで飛び出したのが逆ギレだ。23日の記者会見で「私的な日程までオープンにしている」「証人が誰か明らかにすべき」と怒気を満面に表した。
「イチかバチかの喚問回避策でしょう。守屋喚問で名前が出たときは、大臣室にこもって関係先を潰し、口裏合わせを終えたともっぱらです。ヤバイ材料は抑えたから、もう出ないと見ているのではないか。自民党も喚問拒否を決めていて、行ってない人を行ったかどうかで喚問するのはおかしい、と援護しています。これも額賀大臣を強気にさせているようです」(政界関係者)
 額賀は26日も「民主党は根拠を示せ」と強気だった。チキンレースだと思っているようだ。
 国民は疑惑大臣の逃げ切りを望んでいない。守屋同席で喚問し、ウソをあぶり出してもらいたい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000007-gen-ent