記事登録
2007年11月29日(木) 10時00分

“公約撤回”舛添厚労相党内からも総すかん日刊ゲンダイ

「最後の1人、最後の1円まで確実に年金を支払う」——。夏の参院選でこんな公約をブチ上げた舛添要一厚労相(58)。ついに“化けの皮”がはがれ始めた。
 宙に浮いた年金記録5000万件について、すべての照合作業が不可能と見るや、21日の会見で「全力を挙げても不明の記録は出てくる」と前言撤回。22日には「選挙のスローガンで意気込みを述べただけ」と開き直ってみせたのだ。その揚げ句、公約を「最後の1人、最後の1円まで命がけで解決しよう」と“下方修正”する始末だから、野党から「公約違反だ」の声が広がっている。
「舛添大臣は薬害C型肝炎問題でも『11月中にすべて解決する』と大ミエを切ったが、西川副大臣は『現実的に1カ月でできるわけがない』と否定していました。一事が万事、マスコミ受けを狙ったパフォーマンスで、行動が伴っていない。薬害肝炎問題で省内で発足した調査チームの初会合をドタキャンしたときには、みんなズッコケましたよ」(政界事情通)
 こんな大臣に一票を入れた有権者もガッカリだが、身内にもソッポを向かれ、閣内では完全に鼻つまみ者扱いだという。目玉大臣の賞味期限はすっかり切れてしまった。
「閣議後の閣僚懇談会で、舛添大臣は誰からも話しかけられず、ひとり浮いてしまっています。福田政権は小泉—安倍の改革路線を転換し、官僚とも仲良くやろうとしている。霞が関に盾突いて目立とうとする舛添大臣のようなタイプはけむたい存在なのです。首相は年金問題の責任を舛添大臣に押し付け、乗り切ろうとしているフシもある。いずれ使い捨てられる運命です」(自民党関係者)
 嘘ばかりついて総すかんになったオオカミ少年みたいになってきた……。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000004-gen-ent