記事登録
2007年11月29日(木) 10時00分

三菱東京UFJ銀行 社員カードめぐり「社内サイト」炎上!日刊ゲンダイ

 企業の社員カード。最近は、入館キーや電子マネー機能付きなど珍しくない。が、これをさらに進化させ、自社発行のクレジットカード機能を付けようとした三菱東京UFJ銀行では、行員が「個人情報がバレる」と猛反発、自由に意見が書き込める社内のポータルサイトが“炎上”する騒ぎになった。
 同行では、今月、写真が古くなるなどした行員向けに、社員カードの更新が伝えられた。そこで会社側が提案したのが、「スーパーICカード」への変更だった。スーパーICカードは、04年10月に旧東京三菱が大手行としては初めて大々的に発行したキャッシュカード、電子マネー、クレジットカード機能付き。手のひら静脈認証で安全性を強調、リテール業務拡大の中核商品と位置づけ、当初は年間100万枚の新規発行を計画していた。しかし、計画ほど普及は進まず、3年経った現在の発行枚数は、ようやく200万枚。「行員にカードを作らせて、発行枚数の上積みを狙った」(金融ジャーナリスト)との側面もありそうなのだ。
 社内サイトには、「切り替えは強制なのか」「強制はよくない」などといった書き込みが殺到。「切り替えは、あくまで任意」(会社側)というが、多くの行員たちの受け止め方は違ったようだ。
「任意といったって、作らなきゃ何を言われるか。クレジットカードの利用額から利用場所まで、個人情報が会社に全部バレるわけですよ。カードを使わなきゃ『利用額が少ない』と評価が下がる。たまりませんよ」(同行関係者)
 行員の嘆きをよそに、会社側は着々と新カード移行準備を進めているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000009-gen-ent