性犯罪の示談金を装って金をだまし取った振り込め詐欺事件で、兵庫、大阪両府県警は２９日、派遣社員小早川健容疑者（２７）（東京都稲城市）ら４人を詐欺容疑で逮捕した。
両府県警は背後に大がかりな詐欺グループがあるとみて追及する。
他の逮捕者は、無職木地建太郎（２７）（東京都立川市）、同小林真二（２６）（同武蔵村山市）、同山口秀久（３１）（神奈川県相模原市）の３容疑者。また、主犯格と見られる東京都内の無職男（２７）の逮捕状をとり、行方を追っている。
調べでは、小早川容疑者らは６月中旬、兵庫県明石市内の無職女性（６０）に警察官や弁護士になりすまして電話をかけ、「息子さんが女性のスカートの中を盗撮して逮捕した」「示談金を支払って下さい」などとうそを言い、指定した銀行口座に２００万円を振り込ませ、詐取した疑い。
同様の振り込め詐欺事件は、今年に入って全国で頻発。警視庁が今年９月、詐欺容疑で逮捕した男ら４人と、小早川容疑者らの手口が酷似しており、県警は関連があるとみている。