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2007年11月29日(木) 21時35分

教材販売3社に一部業務停止命令、誤解させるような勧誘で読売新聞

 自宅学習用の教材セットを売りつけていながら、いつでも個別指導が受けられると強調し、予備校と誤解させるような勧誘をしていたのは特定商取引法違反(不実の告知など)にあたるとして、東京、千葉、神奈川、埼玉、静岡の5都県は29日、教材販売会社「育英」(東京都渋谷区)など3社に対し、3か月間の新規契約・勧誘の業務停止を命令した。

 育英のほかに命令を受けたのは「トライパス」(新宿区)と「日本プロデュースセンター」(大阪市)。

 都によると、3社は、大学受験用の教材販売などを行う「DC大学入試指導センター」を共同運営。5都県で、高校生のいる家庭を訪問するなどして、「1対1のマンツーマン指導を行う」などの説明を繰り返し、計約1400人に教材を販売した。「有名講師が授業する」と虚偽の説明で勧誘したこともあった。

 同センターは、全国36か所に教室を設け、事前申込制の進路相談・個別指導などを行ってはいるが、実際には自宅学習が中心の受験サービスで、勧誘の際にそれを伝えなかったのは違法だと都などは判断した。

 日本プロデュースセンターは「迷惑をかけ申し訳ない。処分を厳粛に受け止める」と話しているが、残る2社は「責任者と連絡が取れない」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071129i114.htm