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2007年11月28日(水) 17時01分

太田・大阪府知事:謝礼問題 府議会が決算委、「不信招いた」批判続出 /大阪毎日新聞

 ◇山田秘書「反省」釈明−−関企懇名簿公開は拒否
 太田房江知事が中小企業経営者らでつくる「関西企業経営懇談会」(関企懇)の飲食会に公務で出席し、高額謝礼を受け取ったことなど「政治とカネ」問題が27日、府議会決算特別委員会で取り上げられた。自民▽民主・無所属ネット▽公明▽共産の各会派から批判が続出。山田信治・知事秘書は「反省している」と釈明したが、関企懇の会員名簿や後援会事務所費に関する振り込み明細書の公開は拒否した。
 関企懇の会員企業は退会を含め39社あり、このうち、21社が府発注工事など約36億円で受注していたことが判明。さらに、山田秘書は「会員企業1社から特定の取引に関する情報を求められたが、断った」と説明した。
 花谷充愉議員(自民)は「随意契約が多いし、金額も大きい。(知事らと)太いパイプを作った方がいいと、会員になった人もいるのではないか」と指摘。徳丸義也議員(民主・無所属ネット)も「個別の話はしなくても情報を提供する場があり、知事に謝礼が払われた。極めて危険な構図でぞっとする」と述べた。
 さらに清水義人議員(公明)は「法律に触れないからといって不問にされると、府政全体への不信が払しょくされない」と批判。堀田文一議員(共産)は「公務としてやった講演の謝礼なら、府の収入にするのが筋」と指摘した。
 一方、太田知事が実家やおい宅を後援会事務所として届け、後援会から月額5万円が父親やおいに支払われたことについては、複数の議員から「親族への生活支援ではないか」との批判が相次いだ。【石川隆宣】

11月28日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071128-00000276-mailo-l27