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2007年11月27日(火) 10時00分

そこまでやるか!? 補給艦「ときわ」晴海で帰港セレモニー日刊ゲンダイ

 今月1日のテロ特措法の期限切れにより、インド洋から撤収した海自の補給艦「ときわ」が23日、日本に帰港した。
 違和感を覚えたのは、帰国セレモニーの仰々しさだ。約200人の家族のほか、石破防衛相、町村官房長官、自民党の伊吹幹事長ら約50人の国会議員が出席。パキスタンやアフガニスタンの駐日大使らも出迎える中、音楽隊が奏でるマーチに合わせ、隊員140人がゾロゾロ下船してきたのだ。
 ズラリと整列した隊員を背に尾島義貴護衛隊司令が石破に「任務終了しました!」と報告。すると石破は「補給活動を再開すべく新テロ法案が早期に成立するよう全力を尽くす」と猛アピールだ。
 ときわがこの日、帰港したのは東京・晴海ふ頭。母港は横須賀なのに、わざわざ晴海に立ち寄り、セレモニーをして、それから横須賀に戻った。「海外派遣部隊が晴海に帰港するのは初めて。活動のひとつの区切りなので、いろいろな方が参加しやすい場所を選びました」(海上幕僚監部広報室)というから、要するにセレモニーを盛り上げ、それをメディアに流すための戦略だ。
 そういえば、インド洋を離れる時もときわはTVカメラを入れて仰々しく“お別れセレモニー”をやっていた。
 こんなパフォーマンスで、給油法への支持率を上げようなんて、福田政権らしい姑息さだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071127-00000006-gen-ent