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2007年11月27日(火) 23時46分

香川3人不明、祖母の義弟を逮捕「刺殺して遺体を捨てた」読売新聞


香川・坂出署に連行される川崎政則容疑者(27日午後9時53分)

 香川県坂出市林田町のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫で保育園児の山下茜(あかね)ちゃん(5)、彩菜(あやな)ちゃん(3)姉妹が行方不明になっている事件で、県警坂出署の捜査本部は27日、三浦さんの妹の夫で、無職の川崎政則容疑者(61)(高松市国分寺町)を死体遺棄容疑で逮捕した。

 川崎容疑者は「3人を刃物で刺殺し、山中に遺体を捨てた。1人でやった」「啓子さんだけを殺そうとしたが、子どもが騒いだので殺した」などと、一連の犯行を認めており、県警は殺人容疑でも調べる。

 川崎容疑者は三浦さんと金銭トラブルがあったといい、県警は動機や犯行状況を追及するとともに、27日夜から山中を捜索したが、遺体は発見できず、28日朝から改めて捜索する。

 調べでは、川崎容疑者は16日未明、三浦さん方で、三浦さんと茜ちゃん、彩菜ちゃんの遺体を自分の車に乗せ、坂出、高松両市にまたがる五色台の山中に遺棄した疑い。

 姉妹は15日午後6時ごろ、隣に住む祖母の三浦さん方へ泊まりに行った。16日午前7時50分ごろ、母親の佐智子さん(34)が迎えに行くと、3人の姿はなく、寝室などに大量の血痕があった。寝室のカーペットもL字形に切り取られており、家族が坂出署に届けた。

 三浦さんは姉妹を泊める際には玄関のカギをかけていたが、窓など玄関以外から侵入したような形跡はなかった。室内に争った様子もないことなどから、県警は顔見知りによる犯行の可能性が高いと判断。三浦さんの交友関係を中心に捜査していた。

 その結果、三浦さんと金銭トラブルがあった川崎容疑者が浮上。事件当日のアリバイもなく、川崎容疑者の車から血液反応が検出されたことから、県警は数日前から、川崎容疑者に任意同行を求め事情を聞いていた。

 妹は今年4月に病死したが、三浦さんの知人らによると、三浦さんは妹に借金の保証人になってもらったり、妹名義で消費者金融から約100万円を借金したりするなどしていたという。川崎容疑者は事件の後、「借金の取り立てから逃れるために身を隠している」などと家族に伝え、坂出市内の自宅を出て、高松市内の短期賃貸マンションを借りて住んでいた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071127it11.htm