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2007年11月26日(月) 21時10分

他人のIDでネットショッピング、IT関連企業社員を逮捕読売新聞

 インターネットのショッピングサイトで他人のIDやパスワードを使い、商品をだまし取ったとして、警視庁と愛知、高知両県警の合同捜査本部は26日、東京都豊島区巣鴨、インターネット設備会社社員宮田勉容疑者(33)を不正アクセス禁止法違反と詐欺の両容疑で逮捕した。

 愛知県警などによると、ショッピングサイトで他人のパスワードを悪用した手口の摘発は、全国初という。

 調べによると、宮田容疑者は7月6、7日、神奈川県川崎市の男性会社員(36)のIDとパスワードを使い、大手サイト「ヤフー」のサイトに接続、札幌市や大阪市の家電販売店からデジタルカメラ2台とノートパソコン1台をだまし取った疑い。宮田容疑者は昨年6月ごろから約100件の犯行を繰り返し、被害総額は約1000万円に上るとみられる。

 宮田容疑者はファイル交換ソフト「ウィニー」で約5000件の個人情報を入手、約500件のパスワードなどを割り出して犯行を繰り返していた。発覚を避けるため無線LANの受信装置を自宅ベランダに設置し、自宅近くのNTT施設で使われているテスト用のLANを無断で使っていた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071126i114.htm