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2007年11月25日(日) 10時00分

大連立にこだわる小沢代表に高まる民主党内の不満日刊ゲンダイ

 民主党の小沢代表がまったく懲りていない。20日の会見で、自民党との「大連立」は今でも望ましいとの考えを強調した。民主党内で反対されたからやめたが、大連立は否定しないというのだ。
 元民主党事務局長で政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「小沢代表という人は、自自公で連立に失敗したのに、今もって自民党を忘れられない。だから大連立が信念みたいになっている。チャンスがあったらまた動くでしょうし、それは総選挙後になるかもしれません」
 だが、党内では19日の大阪市長選に勝って勢いがついたときに、なぜ冷水を浴びせるのかと批判が多い。岡田克也元代表が「大連立などしたら自民党に手を突っ込まれ、利用されるだけ」と語ったが、それが大勢だ。
 そこで党内には「代表がいつまでも自民党を利する大連立にこだわっては選挙に不利。代表に出て行ってもらった方がいい」との声が出始めている。
「信頼を失ったのは小沢代表だけで、大連立騒動後も民主党の支持率は落ちていない。大阪市長選も勝った。この流れだと、総選挙前に代表を取り換えるという選択肢も出てくるでしょう」(伊藤惇夫氏=前出)
 永田町では「小沢代表が子分を数人引き連れ、自民党と連立したら、逆に民主党は総選挙で大勝し、一気に政権を握れる」という見方まで出てきた。神通力が衰える一方の小沢代表も正念場だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071125-00000008-gen-ent