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2007年11月25日(日) 10時00分

守屋前次官、久間大臣まで尾行させていた日刊ゲンダイ

 元仙台防衛施設局長の太田述正氏(58)が建設会社への“口利き”をバクロしたことで、額賀財務相が一段と窮地に立たされている。
 太田氏は、守屋前次官(63)と防衛庁の同期入庁だが、どうして古巣や同僚の恥となるようなことを言い出したのか。
「太田さんは、守屋との事務次官レースに敗れたひとり。出世のために手段を選ばない守屋のやり方に今も恨み骨髄なのです」(防衛省関係者)
 出世のために陰謀をめぐらす守屋には、省内で敵も多かったのだ。守屋がライバルを蹴落とすために使ったのが、“守屋4人組”と呼ばれる子飼いの部下たち。守屋に投資話を持ちかけ、4500万円を運用していたとして防衛政策課長を更迭された河村延樹氏、横山文博装備施設本部長、金澤博範防衛政策局長、門間大吉審議官の4人とされる。
「最大のライバルだった柳沢協二氏(61=元官房長)は、02年に発覚した『情報開示請求者リスト問題』で説明を二転三転させて次官レースから脱落した。実はマスコミに『柳沢はウソを言っている』とリークし、2回も訂正会見を開かせたのは守屋とその側近だと言われている。もうひとりのライバル、嶋口武彦防衛施設庁長官(62)の場合は、03年5月の宮城県沖地震の対策会議に酔っ払って出席した一件で糾弾された。守屋が次官に就任したのはその3カ月後のことです」(事情通)
 驚いたことに、守屋は、自分を避けようとした当時の久間防衛相に対しても、隊内の秘密部隊を尾行につけさせ、誰と接触したか報告させていたという話もある。権力抗争のシコリと謀略が渦巻く防衛省。まだまだ爆弾証言が飛び出しそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071125-00000007-gen-ent