記事登録
2007年11月24日(土) 10時00分

自公を激怒させた太田房江知事のバンザイ日刊ゲンダイ

 野党候補が大勝した18日の大阪市長選。当選した元民放アナ、平松邦夫(59)のバンザイ場面に、なぜか横にいたのが大阪府知事の太田房江(56)。これで太田知事の3選はなくなったともっぱらだ。
 大阪市長選は、自公VS。民主の激突になった。こうした選挙戦の場合、知事は中立を装うか、現職市長を応援するのが普通だ。ところが、太田知事は自公が推した現職の関淳一(72)陣営には駆けつけず、うれしそうに平松陣営に。
「テレビに映る太田知事を見た自公はカンカンです。太田知事は自民、公明、民主の各党に支えられている。3選目を狙う来年1月の府知事選も、全政党の支援が欲しいはず。しかし、これでは自公は絶対に乗れない。早くも対立候補を立てると息巻いています。かといって、民主党も太田知事を推す気はない。バンザイで盛り上がる選挙事務所も、なんで知事が来ているの? という空気でした」(事情通)
 なぜ、太田知事は自公の反発を覚悟してまで、新市長の当選に駆けつけたのか。
「ここにきて太田知事のカネにまつわる疑惑が噴出しています。中小企業経営者でつくる『関西企業経営懇談会』の飲食会に11回出席し、“講師謝礼”名目で880万円を受け取っていたことや、親族のマンションを『事務所』として届け、185万円の事務所費を計上していたことが次々に発覚している。知事周辺は、こうしたスキャンダルが、府庁職員からリークされていると疑っているようなのです。ちょうど、関市長と組合が対立していた。そこで関市長と距離を置くことで、組合にラブコールを送ったのでしょう。民主党に近づいて組合を押さえてもらうという計算もあったかもしれません」(関係者)
 しかし、自公も民主も太田知事を推す気はないというから、このままでは、出馬さえ難しいのではないか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071124-00000013-gen-ent