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2007年11月24日(土) 10時00分

23日は「魔の金曜日」になる!? 日刊ゲンダイ

 21日午前の日経平均株価は前日比196円安の1万5015円43銭。市場では「下げに下げて割安感が出るのが唯一の買い材料」(中堅証券)なんてあきらめムードも漂うが、本番はこれから。23日は「魔の金曜日」になるかもしれない。
「米国の“ブラックフライデー”です。感謝祭翌日の23日は、米国の年間消費の2割強を占めるクリスマス商戦の初日。この日の数字が悪ければ、米国経済の先行き不安はますます募る。NY株がさらに下落するのは確実で、無論、日本の株価に与える影響も絶大です。日本の市場は休みですが、23日を挟んで悲観的な観測報道が流れれば、週明け26日の株価はもう一段下げる恐れもある」(兜町関係者)
 それでなくても「50年に一度の株価クラッシュが始まった」と報じた週刊誌もある。
 何でも今の米国株価の推移は、大暴落した1929年の「暗黒の木曜日」と、87年の「ブラックマンデー」にそっくりで、NYダウの最高値の日から55日目、つまり、12月5日ごろが危ないんだとか。
「来月7日にはGDP改定値が発表され、それも株価を左右する。何より怖いのは、やはりサブプライム問題です。米国では15日から新会計基準が適用されたため、サブプライム絡みの評価損が、さらに広がるとみられている。12月中旬あたりからリーマンなど米金融機関の決算発表がありますが、新たにネガティブな数字が出てきたら……」(株式ジャーナリスト)
 サブプライムに円高、原油高、揚げ句に政局不安まであるから、個人投資家は眠れない日が続きそうだ。
 三菱UFJ証券エクイティ部株式課課長代理の谷村仁氏は「与野党の対立で来年度予算の成立にめどが立たないことにでもなれば、1万4000円を割り込む場面も想定し得る」と話す。
 市場の心理は冷え込むばかり。経済無策で足を引っ張るだけの福田政権の罪は重い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071124-00000012-gen-ent