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2007年11月24日(土) 12時09分

売れ残りの干しイモ、賞味期限書き換え再出荷読売新聞

 茨城県ひたちなか市の乾物加工・卸売会社「マルヒ」(黒沢正機社長)が、売れ残って返品されてきた主力商品の干しイモを包装し直したうえで、賞味期限を書き換えて再出荷していたことが24日、わかった。

 茨城県は、日本農林規格(JAS)法や食品衛生法に違反する疑いがあるとみて調査している。

 同社によると、賞味期限が近づき返品された商品の中から、傷んだものを取り除いた後、包装し直して再出荷していた。同社は干しイモの賞味期限について、「長年の経験」を基に出荷日から14日〜90日の間で決めていたが、包装し直した商品に関しては、当初の出荷日ではなく再出荷日を基準にして書き換えていた。こうした書き換えは数年前から行っていたという。

 黒沢弘昌専務は「捨てるのがもったいないという認識でやってしまった。申し訳ない」と謝罪したうえで、「今後は、科学的な根拠を基に賞味期限を設定し直す。返品された商品はすべて廃棄するように改める」と話した。

 県によると、消費者の健康被害は確認されていない。

 県には11月8日に「同社が返品された商品を再出荷している」などの情報が寄せられ、20日に同社への立ち入り調査を行った。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071124i303.htm