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2007年11月23日(金) 10時00分

久間元防衛相が軽井沢“隠し別荘”でやっていたこと日刊ゲンダイ

 防衛汚職で東京地検特捜部が狙う“大本命”と騒がれている久間章生元防衛相(66)。本人は今も入院中だが、自ら怪しげなコンサルタント会社の代表に納まり、せっせと稼いでいた実態が明らかとなった。
 久間が現在も代表取締役を務めているのは、東京・下落合の有限会社「アイメック」。会社の設立は97年11月で、今年7月まで「国際軍事経済情報分析センター」と名乗っていた。ちなみに、本店所在地は久間の私設秘書が所有するマンションの一室にある。
 久間は安倍内閣の防衛庁長官(当時)に就任すると、大臣規範に触れぬよう代表の座を知人に譲った。だが、例の「原爆しょうがない」発言で辞任した10日後には、代表に返り咲いていた。
「この会社名義で軽井沢の一等地に453坪もの広大な土地を購入し、その上に総床面積87坪の2階建ての別荘も持っています。会社名義の資産は、国会議員の資産公開の対象とならず、政界でも知る人ぞ知る別荘なのです」(自民党関係者)
 この“隠れ別荘”こそが、久間のカネ集めの舞台である。
 大臣辞任の直後に「軽井沢クラブ」という研究会を立ち上げ、会員企業を募り、アイメックの口座に会費を振り込ませようとしたのだ。
「『ニュービジネスや新技術を検討する』が研究会の設立趣旨で、会費は月額10万円。これから防衛産業に食い込もうとする新興企業を中心に、カネを集めていたようです」(政界関係者)
 日刊ゲンダイ本紙が入手した軽井沢クラブの入会契約書には、「研修所」として前出の隠れ別荘の住所が記載されている。クラブの事務所は、東京地検がガサ入れした防衛関連の社団法人の事務所があった永田町のパレロワイヤルビルの一室だ。
 久間事務所は「代議士本人と無関係ではないと思うが、本人が退院するまで何も答えられない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071123-00000007-gen-ent