北海道・日高町の住宅火災で70歳男性が冷凍庫の中に避難し救助される（フジTV）
北海道・日高町で22日、住宅火災があり、この家に住む70歳の男性が、家の中にあった冷凍庫に避難し、救助された。火災で、住宅は見るも無残に焼け焦げ、中にいた男性は1時間も見つからず、一時は絶望的とみられていた。
しかし男性は、消防隊すら思いも寄らぬ場所に身を隠し、奇跡の生還を果たした。
消防隊員は「そういうところに、まさかいるってことは、普通ですと考えないものですから...」と話した。
男性が身を隠していた場所は、家の中にあった冷凍庫だった。
消防隊員は「魚だとか、いろいろなものを冷凍するストッカー(箱)なんですけどね」と話した。
22日午前、北海道・日高町の坂尻福三さん(70)宅で火災があった。
坂尻さんは、玄関近くにある冷凍庫の中で毛布にくるまり、ひざを曲げた状態で救助を待っていた。
近所の人は「おれ、魚釣りするからこれ持ってるけどね。この中にイカ入れたり、普通の人だったら、そんなに必要ないけどね。一般家庭なら」と話した。
冬場に大雪で道路事情が悪くなるこの地域では、それほど珍しくない家庭用の大型冷凍庫。
しかし、近所の人は「どんなことがあっても、こんなところに入らんわ」と語った。
当時、冷凍庫の電源は入っていなかった。
消防隊員は「(発見時)やけどだとか、外傷はほとんどなかったと」と語った。
今回の奇跡の生還劇について、防災コンサルタントの羽藤竜太氏は「わたしは初めて聞きましたね。密閉されてまして、呼吸困難に陥る可能性もありますから。デメリットもかなりあるかと思いますね」と話した。
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2007/11/23 18:45 取材: 北海道文化放送