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2007年11月22日(木) 12時01分

米に48億円送金=FBIが口座凍結、エビ養殖詐欺−犯罪収益隠匿で捜査・警視庁時事通信

 東京都台東区の投資会社「ワールドオーシャンファーム」によるエビ養殖投資詐欺事件で、同社が2月、米国に1回で約48億円を送金していたことが22日、警視庁などの調べで分かった。米連邦捜査局(FBI)は入金先の口座を凍結。同庁は組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いもあるとして捜査している。
 同庁とFBIの調べによると、同社の黒岩勇会長(58)は2月中旬、栃木県小山市内の郵便局に開設した同社の口座から4000万ドル(約48億円)を米国カリフォルニア州にある会計事務所のドイツ系銀行の口座に送金。翌日、同州在住の日本人男性名義の米国大手銀行の口座に移した。
 FBIは4月、資金移動を察知し、米国で黒岩会長らを事情聴取。同会長は財団法人「日本奉仕会」(東京都千代田区)の理事長を名乗り、「財団の資産運用のために送金した」と説明したが、送金元が同社名義であるなど不審点が多く、FBIは「犯罪関与の資金の疑いがある」として、入金先の口座を凍結した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000046-jij-soci