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2007年11月22日(木) 10時00分

福田訪米の寒〜い中身日刊ゲンダイ

 福田首相とブッシュ大統領のトップ会談はたった55分——。ナントもわびしい日米首脳会談のウラ側が明らかになった。日本の大マスコミと自民党政権だけが大騒ぎする日米関係だが、アメリカは日本など相手にしていないのだ。ある政界関係者は、「米国にとって、北東アジアで関心のある国は中国と北朝鮮。日本は放っておいてもついてくるから二流国扱い。その傾向は強まるばかりです」と語る。
 そういえば、16日にワシントン入りした福田首相を空港で迎えた要人はゼロ。もちろんライス国務長官の姿もなかった。
 そんな二流国首相扱いだから、ブッシュに「北朝鮮に対するテロ支援国家指定は解除しないで欲しい」「日本の拉致問題を解決してほしい」と頼んだところで、「あ、そう」ってなものだ。北朝鮮政策で、日本の言い分を聞く気などない。いくら「救う会」や「拉致議連」が訪米して、福田首相の尻をたたいても無意味なのだ。
「会談で話し合われた内容も、成立が難しい新テロ特措法のことはさして話題にならず、牛肉輸入の全面開放がもっぱらだったようです。ブッシュ政権は、米国内の食肉業界から突き上げられていますからね。昼食に、米国産の“神戸肉”のステーキを出されたのも、嫌みであり、圧力ですよ。福田首相は即答を避けたようですが、“アメリカに大事にされたいなら、言うことを聞けよ”というメッセージはヒシヒシと伝わったでしょう」(外交事情通)
 何の得点も稼げず、重い宿題だけ背負わされた福田訪米だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000006-gen-ent