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2007年11月22日(木) 10時00分

エッ!おかしくない?百貨店業界 福袋年末に引渡しも日刊ゲンダイ

 新春の風物詩である「福袋」に対する消費者ニーズの変化を受け、百貨店業界では販売方式を改める動きが出てきた。一部の商品を対象に、袋の中身を明らかにし、予約購入できるものが登場。高島屋や三越などでは、正月を待たず年内に受け取ることも可能だ。
 昨年から年内の引き渡しを始めた高島屋は、12月5〜18日の期間中、全店の店頭で予約を受け付ける。洋服などは試着して色やサイズを選べる仕組みで、商品は年末に渡す。三越も今年から、ネット上で来月13日までに予約すれば、年末に届けるサービスを開始。産地直送の食品をはじめ約80種の「福袋」が対象だ。
 最近は堅実な消費者心理を反映し「内容を知った上で好きなものを買いたい、と考える人が増えている」(池袋西武)という。そのため、百貨店も売り方の変化を迫られた格好だ。
 とはいえ、内容を公開したり予約を受け付けるのは「全体のごく一部」(三越)。また「『福袋』は正月の縁起もの」(松屋)として、年内引き渡しに違和感を持つ百貨店も少なくない。
 袋を開けて一喜一憂という光景は、まだ続きそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000009-gen-ent