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2007年11月22日(木) 10時00分

「脳内メーカー」早くも“ニセ物”が大量出現日刊ゲンダイ

 名前を入力するだけで、脳内イメージが表示されるインターネット上のお遊びサイト「脳内メーカー」。
 6月のサービス開始以降、テレビや雑誌で数多く取り上げられ、10月までの累計アクセスは5億回を突破。今月にはオフィシャルハンドブックが発売されるなど依然ブームが続いているが、その脳内メーカーに、とんだ“災難”だ。
 グーグルなどの検索サイトで「脳内メーカー」と引くと、検索結果の画面には違うアドレスの複数の脳内メーカーが……。試しにそれぞれ「明石家さんま」と入力してみると、「H」「嘘」で埋め尽くされたイメージや、「悩」「愛」「謎」「嘘」で構成されているものなど、結果はさまざま。実は“本物”は1つで、ほとんどが“ニセ物”の脳内メーカーなのだ。IT業界関係者が言う。
「どちらが本物で、どちらがニセ物かの基準はありませんが、マスコミに取り上げられ、出版化もされたのは『JKチョリソー』さんという個人が『うそこメーカー』というHPで公開しているものです。それ以外はすべて類似サイト。脳内メーカーの驚異的なアクセス数に目を付けた業者が、広告収入でひと稼ぎしようと、元祖にソックリのサイトを作っているのです。それらの中には『恋愛診断』と称して個人情報を入力させる悪質サイトの広告を張ったり、有料アダルトサイトに接続させるものもある。こうした広告にダマされてアクセスしてしまうと、迷惑メールが次々と届いたり、ウイルスに感染してしまうこともあります」
 一部業者は検索サイト運営会社にわざわざ広告料金を払い、検索結果で元祖よりも上位に出てくるように仕組んでいる。「検索で最上位に来たから」とダマされる人が後を絶たないのだ。
 元祖のページでは〈年齢・性別・メールアドレス・顔写真などの情報を入力してもらうことは一切ありません〉と警告している。くれぐれもご注意を。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000004-gen-ent