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2007年11月22日(木) 13時07分

22日から発売されたミシュランガイド東京版の「星」の効果について取材しました。フジTV

星の数で飲食店を格付けすることで知られるフランスのガイドブック「ミシュラン」。
その東京版が22日午前0時に発売されました。
東京は、星付きレストランが世界で最も多い都市となりましたが、星の効果について取材しました。

午前0時を回り、ミシュランガイド東京版が発売された。
東京・六本木ヒルズにある「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」では、深夜にもかかわらず、非常に多くの客が列を作って初版を待っていた。
「ミシュランガイド東京版2008」は、事前に格付けが発表されたこともあり、深夜にもかかわらず、発売イベントには500人ものグルメファンが殺到した。
買いに来たのは、一般の客だけではなかった。
3つ星がついたフランス料理「カンテサンス」のソムリエは「通りがかったらたまたまカウントダウンをやってたので」と話した。
1つ星がついた鉄板焼「けやき坂」のスタッフは「閉店が午後11時なので、その片づけをしたあとに頑張って来ました」と語った。
3つ星がついた和食「神田」のオーナーシェフは「とりあえず5冊。友達の分も自分で(買いに来た)」と語った。
イベント終了間際には、掲載された店の関係者が次々に押し寄せるなど、関心の高さがうかがえた。
100年以上の歴史を持つフランスのガイドブックが新たに選んだ地・東京では、世界最多となる150店舗が星を獲得した。
3つ星に選ばれた8つの店では、予約が取れない状況になるなど、日本のグルメ界に早くも旋風を巻き起こしている。
そんな強い影響力を持つミシュランの星の意味について、ミシュランガイド総責任者のジャン・リュック・ナレ氏は「(星がつくことは)もちろん名誉なことです。1つ星がつくことは、東京でベスト150に入るだけでなく、世界のベスト1,300に入るということなのですから」と語った。
その星の効果を検証すべく、1つの店へ向かった。
以前、スピークで取材したデザートコースを出すフランス料理店「MIRAVILE IMPACT」の本店が1つ星を獲得し、早速直撃取材した。
東京・目黒区の住宅街にあるフランス料理店「MIRAVILE」はオープンして7年。
ミシュラン掲載という新たな名誉を得たオーナーシェフは、自らの店が載ったページを見て、感慨深げだった。
「MIRAVILE」のオーナーシェフ・都志見 セイジさんは「まだ実感がないですね」と謙遜(けんそん)していた。
しかし取材中、予約の電話が次々とかかってきていて、早くも「ミシュラン効果」が表れていたようだった。
ミシュランといえば、話題となるのが、覆面調査員によるゲリラ的な調査方法。
超高級店が名を連ねるミシュランガイド東京版に、行きつけの店が星を獲得して、常連客もうれしそうだった。
常連客は「意外と、こういった気楽に入りやすいお店でも、ちゃんと味がよければ(星を)取れるんだなと。ちゃんと選んでるんだなっていうのがわかりました」と語った。
都志見さんは「僕はパリで修行時代に働いて、お店の名前をもらったミラヴィルってお店も、当時は1つ星だった。だから、ここへ来て追いついたかな」と語った。

星1つでもかなりの効果があるようだが、掲載されているのは、ちょっと値段が高い店が多いので、日本でミシュランガイドがどれぐらい根づくのか、これからが注目される。
highlow highlow 2007/11/22 13:07

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00122337.html