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2007年11月22日(木) 17時39分

<大阪初芝学園>裏金211万円が太田知事後援会に環流毎日新聞

 大阪府から約8億2000万円の私学助成を受けている学校法人大阪初芝学園(本部・堺市)の裏金計211万円が私立学校の団体を通じ、間接的に太田房江知事の後援会に流れていることが分かった。また、学園の松本茂専務理事(74)が知事後援会の会員になっており、会費7万円を学園の裏金から支出していたことも判明した。私立学校に支給している公費の一部が間接的に知事側に“還流”していることになる。

 同学園などによると、学園は十数業者に毎年、学園での年間売り上げの3〜5%または定額のバックマージンを「寄付」として割り当て、93年度までは全額を簿外にプール。94年度に一部が、95年度から全額が学園会計に組み込まれたが、93年度末の残高約2340万円は簿外に残して理事長らが使い続け、07年3月の残高は約430万円にまで減っていた。

 こうした裏金のうち、95〜05年に、私立学校関係者らで組織する政治団体「大阪私立学校振興協会」に計191万円が、同じく政治団体の「大阪府私立幼稚園振興連盟」に計20万円が、理事長ら学園幹部名義で支出された。両団体は知事の大口の支援団体で、04、05年度の2年間だけで、知事後援会「21世紀大阪がんばろう会」に計300万円を寄付し、計80万円分のパーティー券を購入。資金は私学関係者からの会費で個人負担が建前だが、初芝の場合は裏金から支出されていた。【岩崎日出雄、鮎川耕史】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000073-mai-soci